神保町の魅力をより多くの人に伝えたい、そして街を盛り上げ続けたい!
そんな思いから、第1回アートライブラリーは生まれました。
第2回目となる昨年度の神保町アートライブラリー2010では、
「 神保町× Art × Enjoy = ∞ 」
というキャッチフレーズのもと、2010年12月1日から2週間、
肌で感じた神保町の魅力を老若男女問わず、あらゆる人に伝えるきっかけとなる空間、
アートライブラリーを作り上げることを目的としました。
神保町という舞台で様々な人が織りなすアートをツールとして用い、
神保町の魅力である食・芸術・ライブ・本をテーマにした企画を通じてコミュニケーションを促すことで、
来場者・参加者・街の方々全体で楽しむという気持ちを共有できる空間を提供しました。
また、舞台を大学施設から神保町へ移し、閉鎖感をなくすことで、
よりアートライブラリーと神保町の一体感を強く意識したイベントを行いました。
神保町には魅力的な飲食店が数多く存在します。
それぞれ、こだわりをもったおいしい料理を提供している一方、
初めての人にとっては少し入ることに勇気がいると感じることもあるようです。
そこで、私たちは参加者に、
直接お店に足をはこんでもらえる「きっかけづくり」となるような企画を行いました。
● グルメマップ
班員がお勧めのお店に取材に行き、女の子ver男の子verとターゲット別にマップを作成しました。
紙媒体のパンフレットとiPhoneアプリという二つのツールを用意し、
より多くの方に見てもらえる工夫をしました。
アプリの作成には連想出版さんの協力のもと、実現することができました。
←Click!
● ワークショップ
神保町のカフェレグーミさんに協力していただき、
エスプレッソにミルクで絵を描くラテアートの体験ができるワークショップを行いました。
当日は、何人ものお客様が足を運んでくださり、
初めてのラテアートとおいしいカフェラテを楽しんでいただけました。
グルメマップ企画において、
企画を実現するに当たり相談に乗ってくださった、まちみらい千代田まちづくりサポート助成事業の小林様、
iPhoneアプリ化の機会をくださった連想出版様、
男の子ver.に掲載させていただいた三幸園様、神保町 ばる様、スヰートボーヅ様、徳萬殿様、
とんかつ駿河様、ボーイズ様、まんてん様、メーヤウ様、麺屋33様、焼肉もりちゃん様、
女の子ver.に掲載させていただいたavocafe様、Kabar様、カフェテラス古瀬戸様、café HINATA-YA様、
+café Flug様、さぼうる1様、トロワバグ様、リナス・サンドウィッチ・カフェ様、Liberal Table Café様、
皆様のご支援・ご協力のお陰で、無事グルメマップを2媒体で発行し沢山の方に手に取ってもらえる事ができました。
また、ワークショップ企画においては、カフェレグーミ様に多大なご協力をいただきました。
ワークショップの開催は今回初めての試みであり、私達の拙い運営にもかかわらず、
ご多忙の中でも、場所の提供からラテアートのご指導など最初から最後までお付き合いいただき、無事開催することができました。
食企画にご協力いただいた皆様にはこの場を借りて感謝申し上げます。
● CAFE × macchi - ART(カフェ マキアート)
表通りには古書店が賑わい、
裏通り出れば独自の風合いを持ったカフェが多く並ぶ神保町。
歴史情緒染み入るこの神保町に佇むCafeに、
アーティストに選んでいただいた書籍をモチーフに作品を展示していただきました。
≪ UNQUATRE ≫
Artist:NPO法人キャンドルアーティスト協会
モチーフとした作品:クリスマスキャロル / チャールズ・ディケンズ 著
1Fにはクリスマスに相応しい暖色系のキャンドルで、空間を優しく包み込み、
2Fには冬の星空をイメージして寒色系のキャンドルであえて対照的に展示。
1Fにはクリスマスツリーやハウスをかたどったキャンドルも飾りました。
展示されたキャンドルは全て手作りで、
作品の多くはこのイベントの為だけに製作していただきました。
展示期間の中で1日間は、展示されたキャンドルに火を灯し、優しい時間が流れました。
≪ Tea House TAKANO ≫
Artist:大園秀作
モチーフとした作品:図案辞典 / のばら社編集部 編
「本の町の中で、説明過多な活字媒体に無説明な一枚のビジュアルで同じ感動を奪いたい」
と話す大園さんの作品は大胆かつ繊細な作品が揃いました。
≪ café HINATA-YA ≫
Artist:大山美鈴
モチーフした作品:注文の多い料理店 / 宮沢賢治 著
『注文の多い絵描きさん、注文の多い料理展』と名付けられた大山さんの展示は、
A〜Zまで題の頭文字につくアルファベットごとの本をテーマにした作品展。
1日はA,2日はB…といったように日付と対応していて、
その日に対応した作品を見つけると先着1名様にオリジナルプラ版をプレゼント。
一方窓ガラスには毎日少しずつ描かれ最終日に完成する絵が。
どこを観ても遊び心に溢れた可愛くワクワクしてしまう、心躍る空間を創っていただきました。
≪ +café Flug ≫
Artist:後藤まゆこ
モチーフとした作品:フラニーとゾーイ / サリンジャー 著
「たくさんの本に囲まれた神保町のカフェで、書店のような絵画展をひらき、
皆様に『観る読書体験』を贈れたらと思います」と話した後藤さんの版画作品には、
文字や記号が散りばめられており、観る人を虜にしてしまう作品が並びました。
この神保町に思い出があるという後藤さん、見事な書籍と版画のコラボレーションを観させていただきました。
≪ サロンド冨山房Folio ≫
Artist:NORI
モチーフとした作品:地球の歩き方GEM STONE 007クロアチア世界遺産と島めぐり
〜紺碧の海と煉瓦色の街を訪ねて〜 / 地球の歩き方編集室 編
店を囲むように壁面に展示された写真を観ていると、まるで自分がそこを歩いているかのような気分になる。
NORIさんがレンズを通して見た世界が、今度は自分の目を通して、想像し、自分だけの世界に生まれ変わる。
階段を上ってきたり…穴から覗いてみたり…
そんな「一瞬」を艶やかに切り取り再構築することで世界の新たな一面を垣間見せていただきました。
≪ avocafe ≫
Artist:きりえや 高木亮
モチーフとした作品:ユメとバルーン / 高木亮 作・きりえ
きりえやとは…
「かわいくて、おかしくて、ちょっとだけさみしい」世界を世に広めていくためのプロジェクト。
モノクロの切り絵に鮮やかな色をのせた情緒豊かな作品は見る者をどこか懐かしい気持ちにさせてくれる。
本企画において、展示会場を提供してくださった、
avocafe様、UN QUATLE様、café HINATA-YA様、+café Flug様、サロンド冨山房FOLIO様、Tea House TAKANO様、
各店舗のアーティストとして作品提供と共に企画を作り上げていってくださった、
NPO法人キャンドルアーティスト協会様、大園秀作様、大山美鈴様、後藤まゆこ様、NORI様、高木亮様、
そして、ご来場いただいた皆様にはこの場を借りて感謝申し上げます。
● 本のある風景
どうしてその本を手に取ったのだろう。いつ、どこで、それを読むのだろう。
普段は日常に溶け込んでしまって意識することのない本と風景を
「本を主役に写真に収めてみる」という行為を通じて、少しだけ振り返ってみる…
そんな展示をライフログアーティスト細井研作様のご協力のもと、東京堂書店の一角をお借りして開催いたしました。
応募総数34枚。まさに十人十色、さまざまな「本のある風景」が集まりました。
5日間の展示の中では、足を止めて展示を眺めてくださる方も多く、
いつもと違った本の魅力を伝えられたのかな、と思っています。
(写真右)お世話になった細井研作様と、細井様主催の「ARTALK」に集まった皆様。
この後、神保町をお散歩されたそうです。
本企画では、ライフログアーティストの細井研作様に多大なご協力をいただきました。
また、アイフォンカメラトークのメンバーの皆様、素晴らしい展示場所を提供してくださった東京堂書店様、
この企画の種ともいうべき出会いを作ってくださった“夢をかなえるiPhone セミナー”の主催で作家の内藤みか様
そしてなにより、作品を応募してくださった皆様には、この場をお借りして感謝申し上げます。
● ブックカバーコンテスト
神保町と言えば本の街。
しかし近年、本を買う学生の数は減少しているようです。
そこで、若者に少しでも本に興味を持ってもらい、
神保町を訪れるきっかけになって欲しいという思いで開催されたのがこのブックカバーコンテストです。
神保町をテーマにしたブックカバーのデザインを募集したところ、全22作品が集まりました。
古本まつり期間中に「本と街の案内所」で投票を行い、大変多くの方に投票していただきました。
その中には学生の姿も多くあり、若者が本と神保町に興味を持つきっかけになれたのではないかと思います。
本企画において、ブックカバーの装丁をしていただいた伊勢功二様、
投票所として場所を提供してくださった、かげろう文庫様、金子書店様玉英堂書店様、源喜堂書店様、古賀書店様、小宮山書店様、
高山書店様、田村書店様、ボヘミアンズギルド様、本と街の案内所様、村山書店様、八木書店様、矢口書店様、悠久堂書店様、
コンクールに作品を応募してくださった22名の皆様、そして投票してくださった皆様には、この場を借りて感謝申し上げます。
● Artist-Live-Rally (アーティストライブラリー) 2010 〜Fragile times cafe〜
準備中
● Artist-Live-Rally (アーティストライブラリー) 2010 〜銀河鉄道の夜〜
宮沢賢治の不朽の名作である『銀河鉄道の夜』を題材にした総合芸術ライブを企画しました。
Art Live Rallyの最終日にその集大成として、東京古書会館で上演された本作は、
朗読をベースとして様々なアートをクロスオーバーさせたものです。
女優として活躍されている鍵本景子様を朗読者としてお招きし、
ダンス・バンド演奏・手品を演出に取り入れました。
台本を始めとして、劇中で使用されるイラスト・写真・映像・BGM、舞台装飾や照明、音響など、
ほぼすべてをゼミ生が担当し、一から作り上げました。
観客の皆様が作品の主人公であるジョバンニになり、悲しくもきらびやかな『銀河鉄道の夜』の世界を体感できるよう、
心をこめて上演させていただきました。
本企画において、企画構想段階から会場手配に至るまで、
国立情報学研究所/連想情報学研究開発センターの中村佳史様には多大なるご支援・ご協力をいただきました。
また、中野書店・中野智之様、東京古書籍商業協同組合広報課・大場奈穂子様、本と街の案内所の皆様、会場を提供してくださった東京古書会館様、
朗読をしてくださった鍵本景子様、ダンスを披露してくださったPetitrtnon様、演奏をしてくださったchennai様、そして、ご来場くださった皆様、
以上皆様のお陰で無事上演することができました。この場を借りて感謝申し上げます。
◆◆最後に◆◆
後援としてご支援いただいた、神田古書店連盟様、東京都子書籍商業協同組合様、助成していただいた、明治大学情報コミュニケーション学部様、
フリーペーパーに広告や記事を掲載させていただいた、神田神保町すずらん商店街様、神保町応援隊様、BIG BOY様、ブンケンロックサイド様、
卓球ホールファミタク様、神保町花月様、銭湯 梅の湯様、ホームページのご指導、制作をしてくださったtecmackoyaman様、
そして、撮影に協力してくださった神保町や明治大学の皆様、明治大学波照間ゼミナールOB・OGの皆様、
皆様のご支援・ご協力があって「神保町アートライブラリー2010」が無事終了できましたことを心より感謝申し上げます。